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驚きと発見のラオス~駐在スタートから半年~

プログラム部
水上友理恵

アジア

ラオス便り

更新)

2023年3月にプロジェクト・マネージャーとしてラオスに赴任した、プログラム部の水上です。2021年に開通した高速鉄道で、国統括事務所のある首都ビエンチャンと、プロジェクトの実施地ウドムサイ県を行ったり来たりしています。プロジェクト開始から半年、ラオスでの生活と活動で感じた驚きをご紹介します。

水に流せる輸入トイレットペーパーは手が届かない!?物価高、通貨安に驚き

写真:いつも見るだけの輸入品のトイレットペーパー

いつも見るだけの輸入品のトイレットペーパー

まず到着して驚いたのは、物価の高さです。輸入物の水に流せるトイレットペーパーは24ロールで850円~1500円くらい(2023年11月現在)。なかなか手を出せず、ごわごわしたティッシュを使っています…。
コロナ禍で外貨を稼ぐ手段である観光業と外国への出稼ぎが難しくなり、またウクライナ紛争の影響などからインフレ率は約30%!地元のレストランのメニューも値上げラッシュで、ラオス事務所の同僚も困っています。

昆虫からトカゲまで!?ラオスの多様な食文化

採れたてのトカゲを得意げに見せてくれる郡の職員さん

採れたてのトカゲを得意げに見せてくれる郡の職員さん

首都でも地方でも、ラオスの人々の食を支えるのは山や川の恵み。市場には多様な食材が並び、見たこともない山菜のほか、虫やリスも!内陸国のラオスでは貴重なたんぱく源です。他にも、「ソムパー」という生の魚をもち米で発酵させた「なれずし」(熟鮓)など、日本の食文化とも共通する部分も。私は、お腹を壊しやすいので生ものの食事には気をつけています。なかでも、郡の教育・スポーツ局の職員さんが、満面の笑みで高級食材の”採れたて”のトカゲを見せてくれた時には、心底驚きました。

ラオス教育省が力を入れる「包括的性教育」一方で課題も

ラオスでは政府が包括的性教育に力を入れており、「包括的性教育」を国家のカリキュラムとして承認しています。私が担当するプロジェクトでは、月経衛生管理を含む「包括的性教育」の教員トレーニングを行っています。

トレーニングを行った際、2つの発見がありました。

教員用のマニュアルが充実

1つ目は、ラオスの教育・スポーツ省がUNFPA、プラン・インターナショナルと共に開発した「包括的性教育」の教員用マニュアルです。ラオスでは中学校の「自然科学」と「公民」の二教科の単元に、受精のしくみや避妊、性暴力、思春期の身体の変化など、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)についての内容が含まれています。教員が授業内容を包括的に把握できるような教員用マニュアルは、非常に役立っているようでした!

イラスト中心の分かりやすい補助教材

補助教材を使い子どもたちへ模擬授業

補助教材を使い子どもたちへ模擬授業

イラスト中心の分かりやすい補助教材

2つ目は、イラスト中心の補助教材です。プロジェクト実施地のウドムサイ県では、少数民族が大半を占めるため、言語の壁を超え、イラストで学べると理解が進みます。ラオス教育・スポーツ省、UNFPA、プランが共同開発した補助教材は、さまざまな場面を想定してイラストで分かりやすく解説しています。

イラスト中心の補助教材「Noの伝え方」

イラスト中心の補助教材「Noの伝え方」

例えば性暴力の単元では、「相手にNoと言う複数の方法」がイラストになっており、パッと見て理解でき、印象に残ります。一つのイラストは複数の単元で扱えるように工夫されていました。繰り返しイラストを見れば、学習効果も上がりそうです。

一方で、課題も見えました。国の予算が不足しているため、せっかく良いカリキュラムがあっても、教員マニュアルや教材がそもそも学校にない、見たこともない、使い方も教わったことがないとの声も。プランが行う教員トレーニングが必要とされていると実感しました。

研修に参加した教員のひとり、コンサバンさん(担当教科:公民)

写真:研修に参加した教員のひとり、コンサバンさん(担当教科:公民)

「生徒たちに包括的性教育を行ううえでの課題は、写真入りの教材やポスター、補助教材が足りないことでした。また、授業に追われ、包括的性教育を指導教科に取り入れる方法について考える時間もありませんでした。研修で補助教材の使い方だけでなく、ジェンダー平等や人間関係の築き方などの教授法を学べたので、担当の授業にも活用したいです」

「女の子の衛生改善」プロジェクトで、学校衛生の課題解決を目指す

写真:前向きで、頼もしいラオス事務所教育チームの同僚たちと

前向きで、頼もしいラオス事務所教育チームの同僚たちと

「女の子の衛生改善」プロジェクトでは、女の子を含めすべての子どもたちが安心して衛生的な環境で学べるような活動を行っています。トイレ、手洗い場など衛生設備の整備はもちろんのこと、生理ナプキンを正しく交換するなど月経衛生習慣を教えるほか、ハラスメントやタブーをなくせるよう生理に関する前向きな意識の変革など、さまざまなアプローチで学校衛生の課題に働きかけています。

今後とも皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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